10年4月28−30日 利尻・礼文    計画と実績

◆1日目 往路(家から稚内へ)    全写真    ビデオ


2月初め、新聞で格安の利尻・礼文巡りのツアー旅行(クラブツーリズム社)を見つけ、すぐに申し込む。(ウチは2番目の申込者だった) 女房との出会いの地である利尻島へは、定年の年(今年)までには利尻富士登山も含めてきっと行こう、とずっーと前から思っていた。 2泊3日のツアー旅行であり、利尻富士登山は出来ないが、やっと楽しみが実現する。 しかし、前日の北海道の天気予報は、3日とも雨でしかも嵐の気圧配置である。 行っても観光出来るのか? 大自然を満喫出来るだろうか? 飛行機は落ちないだろうか? 不安/心配がいっぱいの中での出発となる。

6:15雨の中家を出る。セントレアに着くと雨は上がり名古屋は晴れとなるが、北海道は寒気を伴う低気圧が近づき嵐になる筈である。 朝食はセントレア内で安いモーニングで済ます。 この先定年退職で、経済的な心配が非常に大きいので、贅沢は禁物なのである。 しかし、飛行機は9時出発でまだ1時間以上もある。 搭乗を待つのに2缶、機内で2缶で缶ビール4缶買ってしまう。 8:45搭乗で、9:00定刻通り飛行機は飛び立つが、機内はゴールデン・ウイーク前日とあってか満席だった。 離陸して、シートベルトサインが消えると、すぐに雪山が綺麗に見えた。 きっとこの山は御岳だろう。 新千歳空港着30分も前からシートベルト着用となり、機体は大きく揺れたが、機長の事前の安全のアナウンスもあり、安心して乗っておれた。10:35新千歳に着陸し、11:25観光バス(宗谷バス)は、稚内(約450km)を目指して走りだす。 バスガイドは山上さん、添乗員は松崎さん、ツアー客は44名である。

11:55札幌を通過し12:50砂川SAに到着する。 ここはまだ雪が残っているが、そんなには寒くなかった。 このSAは土産物屋となっており、店も人も一杯である。 ガイドが、北菓屋のパイシュークリームが美味しい、と教えてくれたので一つ買う。 掌一杯の大きさで中々美味しかった。14:10士別IC(高速道路はここまで)を出て、国40号で名寄へ向かい15:5美深道の駅に着きトイレ休憩である。 美深は北海道でも特に雪の多い所であり、寒く周りは雪一色である。 バスガイドの、酪農や北海道の動物(エゾシカ、ヒグマ、北キツネ)の案内を聞きながら、1時間ほどを過ごす(この間でエゾシカを見る)とオホーツク海沿いに出て、16:55猿払道の駅に着く。 猿払はホタテの名産地だそうで、試食したホタテのりが美味しく、我家と近所の土産として買う。 さらにバスは走り、17:45宗谷岬に到着する。 ここから樺太も見えるが、今日の天気では見える筈もない。 ここの施設(土産屋と流氷資料館)は、我々バスツアーの為に一時営業する。 流氷資料館は−11.9の氷の部屋に、アザラシとか北キツネ等が展示されていた。 土産物屋ではりしり焼酎を買い、これからの酒の憂いを無くす。

18:40今日の宿(稚内のホテル)にやっと到着である。 家を出て10時間半、千歳からバスで7時間半、非常に疲れる移動でした。 到着と同時に夕食になる。 タコしゃぶとズワイガニの料理で、見た目も豪華だが味も美味しいく、ビールもうまい。 岐阜は蟹江の夫婦(私達と同年代見えたが年上だった)と同席するが、この夫婦がこのツアー旅行の一番目の申込者だった。 この夫婦、今は自営業で海外旅行もあちこち行っているようで、うらやましい限りである。 ホテルだが温泉の大浴場もあり、ゆっくり今日の移動の旅の疲れを癒し、20:50早々に眠りに就く。

◆2日目 礼文・利尻島観光    全写真    ビデオ



今日は、今回旅行のメインである礼文と利尻島の観光だ。 礼文へのフェリーが6時30分出港の為、朝食は5:15と非常に早い。 それでも4時半に起きて、稚内を散策する。 稚内港までと思ったが、少し離れていて行けなかった。 朝食は和食定食だったが、最近バイキング朝食が多いので、何か懐かしい旅館の朝食を感じた。 フェリー乗り場は、ホテルから5分程の所だがバスの迎えが来る。 6:30定刻通りに、礼文島行きフェリーは稚内港を出港した。 フェリー船内は、当然2等室だが綺麗で感じ良かった。  船室は暖房で温かく過ぎで、デッキはちょっと寒い。 船室から出たり入ったり、野寒布岬(根室の納沙布と違う)を見ながら行く。 その内、船の左手に利尻富士、右手は礼文岳、何れも雪をかぶった美しい島が見え感動する。 特に、利尻島は利尻岳一つが海に浮かんでいるように見えて、美しく感じたが、利尻岳山頂が雲に隠れているのが残念であった。

8:35フェリーは礼文島の香深港に接岸し、礼文島観光を開始する。 宗谷バスだが昨日のバスガイドと変わり、ちょっとおばさんガイドになるが、案内は丁寧で親切であり感じ良かった。香深港から上に(北)に上がり、桃岩・猫岩を観光するが、礼文島の自然は圧感である。 絶景の展望だったが、デジカメがトラブリ桃岩の写真しか取れなかったのが残念だ。(その後デジカメのトラブル解消したが、桃岩のタネと猫岩を撮れなかった) 礼文島は島を回周する道は無く、南側の海岸沿いに細い車道があるのみである。 その道を東へ進み、次の観光はスカイ岬(澄海岬)で、太陽の光で紺碧の海になる、と言うことだが生憎の天気である。 スカイ岬から最北限のスコトン岬は直ぐである。 日本の最北端は宗谷岬だが、島の最北で最北限と言う、とガイドさんが教えてくれる。 岬の先にトド島(トドが居る)があり、スコトン岬からの展望は素晴らしいに尽きる。 スコトン岬(ここだけでないが)は、利尻昆布の名産地で、土産物屋は利尻昆布一色でした。 店屋の店員は、礼文昆布の名で無いのを嘆いていた。 スコトン岬から船泊港に戻り、11:15車道沿いにポツンと一軒ある食堂で昼食となる。 漁業組合の食堂で、海鮮丼が目茶苦茶美味かった。 昼食後はウニの皮むき体験(500円)をして香深港へ戻る。 礼文島は花の島と言われており、6〜7月は色んな花が咲き乱れる美しい季節と言うことです。 島の北側には8時間のハイキングコースが整備されており、その時期に是非来たいものですが、そんな贅沢は出来ないでしょう。

13:35利尻島へ向けてフェリーは香深港を出港する。 利尻の鴛泊港までは40分で着く。 海に浮かぶ感じの利尻岳の島は、朝よりも鮮やかになっており、本当に美しい。 利尻島ガイドは大城さんに変わるが、ホリの深い外人のような美人で、利尻観光も楽しいが、バスの中はオジン二人組がうるさく喋りまくり、これにはヘキヘキする。 周りを気にしないオジンにはなりたくないな。 利尻最初の観光は、オタトマリ沼で、静かな沼だった。 この沼で逆さ利尻富士が見れると言うことだが、天気は益々悪くなり、利尻岳は全く展望出来なくなってしまった。 また、この沼は湿原があり水芭蕉の花で有名のようだが、まだ咲いていなかった。 ここの土産屋に3カン千円のウニずしがあり食べるが、とろけるウニの美味さが堪らなかった。 次の観光は、仙法師御崎公園だが、海岸が美しい所なのに、2頭のアザラシ”コンブ/ワカメちゃん”を飼育しており、観光客はアザラシに興味を奪われていた。 ここは海岸と利尻岳、特に利尻岳の長く延びる裾野の稜線が、素晴らしい所です。 人なつこいカモメが居た。 カモメは足がピンクで、海ネコは黄色だそうだ。 利尻島最後の観光は沓形岬。 ここからは礼文島が見えるが、雨も風も強く、標識看板と写真を撮るのみので終わる。 これで利尻島観光も終わりで、鴛泊のホテルに16:40到着する。

昨日の宿は、狭い部屋にヘッドが3つもあり、窮屈な感じであったが、今日の宿は、8畳の和室でゆったりしていて落ち着ける。 窓の外は小高い丘で、”ようこそ利尻島へ”の看板があり、その先は鴛泊の集落となっている。 ホテルの客はこのツアー客のみ。 今日も温泉の大浴場にゆったりと入る。 夕食は18:00からで、また蟹江の夫婦と同席になる。 料理は旬の恵み御膳、わからない料理があったが、添乗員の松崎さんが、これは網走で名物な”鬼脇カスベの唐揚げ”、と教えてくれた。 松崎さんは松田聖子さんに似ているように思えたので、聞いてみるがそんなこと言われたこと無いそうだ。 そう言えば、娘のゆかりに似ているように思えた。 蟹江の夫婦と添乗員さんと楽しい夕食が出来ました。

◆3日目 帰路(利尻から家へ    全写真    ビデオ


今日の朝食は7時半からであるが、5時半に起きて思い出のユースホステルを見に行く。 ユースホステルは、鴛泊の集落を抜けた所にあり、約20分ほどで着いた。 白い建屋で、”利尻ぐりーんひるユースホステル”の表札になっているが、当時の記憶は、泊った、女房に会った、利尻富士登山は悪天候で中止になった、事しかなく、本当にここだったのかも思い出せれないので、感動も全く湧いて来なかった。 しかしホテルの人に聞いたら、昔から利尻にはこのユースホステルしかない、との事なので、35年前に私も女房もここに泊ったのは間違いないようだ。 ユースホステルの玄関には、5月31日まで営業中止の張り紙が貼ってあり、今は閉鎖中でした。

今日は長い帰路の旅である。 稚内行のフェリーが9時出港すると、どっと疲れがあふれ出て目を開いておれずに寝て過ごす。 稚内では、”北市場”と看板のある店で土産買いタイムとなるが、もう我が家は関係ないので、すぐ近くにある日本最北の稚内駅を見る。 また稚内の防潮堤が有名と言う事なので、すこし近くまで行き写真を撮る。 これで観光は終わりで、ひたすら帰るのみだが、稚内から日本海側を通って千歳までは約400km、6時間半の帰りのバスは疲れた。 日本海沿いは、どれだけ走っても景色が変わらない、その広さはさすがで北海道を感じた。 18:25発のJALは、無事セントレアに20:15着陸した。  −終わり−