熊野古道を歩く (09年12月29日から11年4月30日)  熊野古道全ビデオ

−−−−− 紀伊路 −−−−−
  ・1日目(09.12.29)   写真   ビデオ

天満橋・八軒家浜から堺・仁徳天皇陵
大阪市内は熊野街道の標識があちこちにあり安心でしたが、
堺に入ると標識は全く無くなり、大いに迷いました

・2日目(10.01.23)   写真   ビデオ
山中宿から布施屋
  歩き:14km/150分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-国25-西名阪-阪和) 305km
・費用:17.8千円(交通=7.2、食費(朝昼晩)=7.4、観光=2.1、風呂=1.1)
山中宿は静かで整然とした美しい宿場です 鬼瓦の庄屋の家が印象的でした
和歌山への道は、狭い道を凄い勢いで走る車と自転車で、とても歩くのに危険な道です

・3日目(10.01.24)   写真   ビデオ
布施屋から海南
  歩き:18km/240分
・交通(阪和-西名阪-国25-東名阪-伊勢湾岸) 255km
・費用:8.0千円(交通=6.6、食費(朝昼)=1.4)
このコースの印象は、矢田峠の上り下りのミカン畑と幾つもの何々王子跡です
幾つもの集落を抜けますが、どこも同じ様に非常に狭い路地の集落ばかりでしたが、
すれ違うのも非常に困難な道を、車は凄いスピードで走っていました

・4日目(10.02.20)   写真   ビデオ
海南から湯浅
  歩き:18.5km/400分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-国25-西名阪-阪和) 353km
・費用:14.8千円(交通=8.5、食費(朝昼夜)=5.1、風呂=1.2)
18.5kmのコースで楽勝と思って臨みましたが?
藤白峠、拝ノ峠、糸我峠、この3つの峠越えは半端じゃ無かったです
コースの8割程は坂道(それも極端な急坂)で完全にバテました



・5日目(10.02.21)   写真   ビデオ
湯浅から紀伊内原
  歩き:20.0km/340分
・交通(阪和-国424-国24-国25-東名阪-伊勢湾岸) 305km
・費用:11.0千円(交通=6.0、食費(朝昼夜)=5.0)
今日のコースの鹿ケ瀬峠越えは、熊野古道の中でも難所の一つであり、峠からの下りは、紀伊路で最長の古い石畳の道があり最も熊野古道らしいところ、
とガイドブックにあり期待して歩くが、自分の思っていた熊野古道の石畳の道のイメージとちょっと違った(普通の石畳の道にしか感じ無かった)
帰りの阪和高速はど渋滞であり、有田からは一般国道で天理へ貫けることにしたが、家に着くのに9時間以上もかかり、歩き以上にどっと疲れた

・6日目(10.03.13)   写真   ビデオ
紀伊内原から切目
  歩き:22.3km/360分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-国25-西名阪-阪和) 295km
・費用:15.6千円(交通=7.6、食費(朝昼夜)=6.4、風呂=1.6)
今日のコースは、あまり見るべき名所も無いが、安珍清姫の道成寺とかつお節発祥の地の印南漁港、が印象に残る
国42号沿いのはし長(魚市場)での昼食は、刺身三品(まぐろ、ヒラメ、イカ)定食が千円であり、安くてとっても美味しかった

・7日目(10.03.14)   写真   ビデオ
切目から紀伊田辺
  歩き:24.4km/350分
・交通(国311-国42-紀勢道-伊勢道-西名阪-国1-国23-伊勢湾岸) 345km
・費用:15.2千円(交通=8.4、食費(朝昼夜)=6.8)
経済的には二日連続の挑戦は必須だが、20km以上の二日続きの歩きはさすがにきつく辛い
千里浜は、海岸(約500m程)が熊野古道で、素晴らしい景色の海浜の歩きが楽しめた(海浜の歩きは少し歩き難いが)
帰りは、田辺から国311号で熊野へ抜ける道を選ぶが、西名阪の渋滞もあって8時間以上もかかってしまう 西名阪の渋滞対策が一番の問題である



−−−−− 中辺路 −−−−−
・8日目(10.04.3)   写真   ビデオ
紀伊田辺から滝尻
  歩き:25.2km/370分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-新名神-名神-近畿道-阪和-国311) 385km
・費用:17.8千円(交通=11.0、食費(朝昼夜)=5.4、風呂=1.4)
今日から中辺路の歩きになる 滝尻王子まではきつい山登りは無いので、
ちょっと距離は長いが滝尻まで歩くことにする
山間を蛇行して流れる富田川の景色と清流が印象に残るコースでした

・9日目(10.04.4)   写真   ビデオ
滝尻から小広峠
  歩き:19.1km/520分
・交通(国311-国42-紀勢道-伊勢道-東名阪-伊勢湾岸) 303km
・費用:13.5千円(交通=6.9、食費(朝昼夜)=5.4、風呂=1.2)
今日のコースは、何度も山登りがあるキツイコースで、古道歩きを実感出来ます
滝尻から近露まで(約15km)が一般的な歩きのようですが、小広峠まで頑張りました
途中出会った古道のガイドさんも驚いていました 結果9時間近い歩きになりました

・10日目(10.04.17)   写真   ビデオ
小広峠から熊野本宮大社
  歩き:17.5km/400分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42) 372km
・費用:19.1千円(交通=10.0、食費(夜朝昼夜)=7.4、風呂=1.7)
中辺路の中でも最も険しい地域とガイドブックに紹介されているコースです
女坂の草鞋峠、男坂の岩神峠、三越峠、それに発心門への上坂、
4つの大きな峠越えはとてもキツかった 相当な覚悟で挑戦が必要ですよ
そして、大阪天満橋から210km、ついに熊野本宮大社に到着です






・11日目(10.04.18)   写真   ビデオ
速玉大社から那智大社
  歩き:17.5km/400分
・交通(国42-紀勢道-伊勢道-東名阪-伊勢湾岸) 296km
・費用:13.8千円(交通=6.0、食費(朝昼夜)=6.4、風呂=0.8、観光=0.6)
昔の貴族の熊野参詣は、本宮大社からは熊野川を舟で下り、速玉大社へ行ったそうだ
我家も貴族にあやかって、本宮大社から新宮の速玉大社までは、車走で済ませ楽することに
新宮から那智への海岸沿いの歩きは、雄大な熊野灘に長く続く砂浜がとてもきれいで、気持ちよい楽しい歩きが出来る
昨日の熊野本宮大社に続き、熊野速玉大社と熊野那智大社を詣でて、今日、熊野三山の参詣を終えると共に、中辺路の歩きが終了する



−−−−− 伊勢路 −−−−−
・12日目(10.05.3)   写真   ビデオ
伊勢内宮から田丸
  歩き:14.0km/190分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道) 290km
・費用:7.6千円(交通=6.8、食費(−)=0.8)
今日の歩きは熊野街道でなく、伊勢街道(別名参宮街道)ある
江戸時代の伊勢参拝は、田丸から外宮・内宮の順で、内宮参拝後遊ぶ、
と聞いたが、我々は内宮・外宮参拝し田丸へ、と参宮街道を帰るコースとなった

・13日目(10.05.8)   写真   ビデオ
田丸から川添
  歩き:20.0km/315分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-国42号) 160km
・費用:10.6千円(交通=4.2、食費(夜)=5.4、風呂=1.0)
今日からが熊野古道の伊勢路歩きで、起点の田丸を出発する
しかし、大半が車道の歩きだし、見るべき名勝も景色も無く、惰性の歩きとなる
最初の峠越え(女鬼峠)は、地道の山道だが、あっと言う間に越えた

・14日目(10.05.9)   写真   ビデオ
川添から滝原
  歩き:15.0km/250分
・交通(国42号-紀伊道-伊勢道-東名阪-伊勢湾岸) 148km
・費用:5.0千円(交通=4.2、食費(朝)=0.8)
昨日は、阿曽温泉で疲れを癒し、道の駅”奥伊勢おおだい”で車泊する
滝原駅始発に乗って川添駅を朝6時から歩き始める
今日も大半が車道の歩きだが、1.1kmの三瀬阪峠越えは、結構キツかった
今日は早い行動で、10時過ぎに滝原駅に着き、150km先の家には12時に到着する

・15日目(10.05.22)   写真   ビデオ
滝原から梅ヶ谷
  歩き:18.0km/290分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42号) 365km
・費用:10.7千円(交通=6.4、食費(夜)=3.3、風呂=1.0)
今日のコースは、大半が車道で見るべきポイントも無いつまらない歩きであるが、
新緑の中、早朝からの歩きは気分良く歩けた。(日中は日差しも強く辛い歩きになるが)
今日は車泊で明日も歩く予定だったが、100%雨になりそうなので止めて帰る



・16日目(11.01.08)   写真   ビデオ
梅ヶ谷から紀伊長嶋
  歩き:9.0km/180分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42号) 330km
・費用:4.6千円(高速=2.0、電車=0.4、ガス=16ℓ=2.0)
昨年6月以降、途絶えていた熊野古道歩きを再開する。
再開第一日目は無理をせずに、9kmと短いコース設定にする。(昨年夏頃から歩くと胸が苦しくなる症状があるが、最近はかなり快方してきたので再開に踏切る)
挑戦して良かった。 ツヅラド峠越えはとっても気持ち良く歩け、この先の挑戦に自信も回復した。(案内のコースタイムは3時間半であるが、休憩を含めて3時間20分で歩けた)


・17日目(11.01.22)   写真   ビデオ
紀伊長嶋から船津
  歩き:15.8+αkm/385分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42号) 360km
・費用:16.9千円(高速=2.0、電車=0.5、ガス=16ℓ=2.0、食事=0.4、違反=12.0)
大寒に入りとっても寒い日が続いているが、今日は冬型も少し緩むの天気予報なので、思い切って挑戦する。
今回は久しぶりに長距離でしかも4つもの峠越えがあり、完歩出来るか心配だったが、何とか頑張って歩き抜いた。
4つの峠(一石、平方、三浦、始神)越えだが、始神峠が少しキツいぐらいで大したことは無かった。 今回のコースは、熊野灘の景勝が素晴らしく大いに楽しめた。
が、帰りの伊勢湾岸高速で、覆面パトに119kmのスピードで捕まってしまい、最後の最後で面白くない日になってしまった。


・18日目(11.03.31)   写真   ビデオ
船津から大曾根浦
  歩き:16+αkm/390分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42号) 209km
・費用:9.3千円(高速=1.5、電車=0.6、ガス=10ℓ=1.4、食事(夜)=4.8、風呂=1)
久しぶりに車中泊の2日連荘で挑戦をする 平日でも高速は津の先は無料区間であり、通勤割引と合わせて紀勢道・大内山ICまで1500円で行ける
今日のコースは、江戸時代の石畳みが残る馬越峠で、熊野古道の伊勢路を代表するコースですが、
天狗倉山登山と合わせて、非常にキツイ山登りと峠越えコースでもあり、とっても苦しい歩きとなりました
だけど、歴史を感じる石畳みの歩は楽しかったし、ひたすら登る天狗倉山登山も大絶景を堪能出来たし、で大満足しました


・19日目(11.04.01)   写真   ビデオ
大曾根浦から賀田
  歩き:16+αkm/500分
・交通(国42号-紀伊道-伊勢道-東名阪-伊勢湾岸) 235km
・費用:7.2千円(高速=1.5、電車=0.6、ガス=11ℓ=1.6、食事(朝昼夕)=3.5)
プリウスのベッドはちょっと狭いが、それでも歩き疲れていたのであろう、昨晩19時半からしっかり眠れて、朝の体調はすこぶる良い
今日の八鬼山超えは、西国一の難所と言われる通りで、とても長くて厳しい山登りだった
更にその後も、三木峠・羽後峠(両峠ともそんなにキツくない)越えが相次いで続き、今日は限界を超える歩きとなりました
※翌日から2日間は足の痛みがおさまらず、歩くのにも非常に難儀する


・20日目(11.04.28)   写真   ビデオ
賀田から波田須
  歩き:14.5km/390分
・交通(伊勢湾岸-東名阪-伊勢道-紀勢道-国42号) 252km
熊野古道伊勢路も残す所50km程(賀田〜新宮)の距離となり、往復の交通が面倒なので、今回思い切って3連荘で挑戦し踏破完成を目指す
当初は、初日に頑張って大泊まで歩く計画としたが、早朝出発(家を4時半)のうえ峠越えが連続するので、一駅手前の波田須までに変更する
それが正解で、曽根次郎坂太郎坂・二木島峠・逢神坂峠、の3つの峠越えが精一杯でした(大泊へはもう一つ大吹峠越えがある)
※波田須駅へは車で行けない 車は大泊駅に置いて波田須から電車にするが、波田須駅で1時間以上も待つ羽目になる


・21日目(11.04.29)   写真   ビデオ
波田須から阿田和
  歩き:18.7km/340分
昨晩は8時に眠りに付き今朝6時半に起きる 従って気分は壮快だが、やはり昨日の歩きの影響で少し足の筋肉が痛い
宿泊の道の駅パーク七里御浜は、夜10時まで営業のスーパー・オークワ、直ぐ隣りはJR阿田和駅、前は雄大な熊野灘、と非常に好条件な所でした
今日のコースは前半は大吹峠と松本峠越えの道、後半は熊野灘の海岸線(防風林の森林の道)と両極端である
長距離コースだったが思ったより早く歩け、熊野から直接本宮へ行く古道の途上で有名な丸山千枚田を、ドライブがてら見に行く


・22日目(11.04.30)   写真   ビデオ
阿田和から新宮・速玉大社
  歩き:14.4km/190分
・交通(国42号-紀伊道-伊勢道-東名阪-伊勢湾岸) 314km
いよいよ熊野古道伊勢道の踏破完成で、熊野古道歩きも今日で終了である(小辺路、大辺路の歩きはパス)
今日の工程は、距離は短く殆ど車道の平地の歩きであり午前中に終了するが、昨晩調子に乗って少し飲み好きて体調悪く結構辛い歩きとなった
2011年4月30日11時23分、速玉大社に到着し昨年年初から始めた熊野古道歩きを終える


− 2011.4.30 終了 −